2024年9月3日
Bito横浜美術研究所から、次回の公開講座のお知らせです。
どなたでもご参加頂ける公開講座です。
受講生を募集しております。
▽概要&詳細▽
「絵画素材としてのコチニール」
2022年5月14日(土)
13:00~16:00
講師:為壮真吾先生
定員:10名(要予約)
受講料:7000円(材料費込)
会場:Bitoアトリエ(小原ビルB1F)
受講をご希望の方は、こちらからお申込みください。
コチニールとは、南米原産のコチニールカイガラムシ(Nopal〈団扇サボテン〉に寄生する虫)から抽出される赤色の着色料です。
原産地は中南米で、アステカやインカ帝国の時代から広く養殖され、王族や位の高い者のみが身につける衣装の赤の着色料として使用されました。
日本のコチニールの歴史は、江戸時代初期に毛織物として伝来していたとされています。平安時代に伝来していたヨーロッパやアジア原産のラックカイガラムシ(エンジ虫)とは別種。
中南米のスペイン統治によって、コチニールは輸出品として広く世界に伝わりました。
当時、ラックカイガラムシの赤色染料は貴重で高価であったため、代替品として重宝されました。
現在では日本が主な輸出先となっており、食料の着色料として使用されています。
(1)レクチャー
・原産地のメキシコ、オアハカ州での調査、研究報告。
・PH値の変化で変化するコチニールの色と添加剤について。
・和紙と染料の親和性について、また燕脂綿との違いについて。
※質疑応答時間もあります。
※疑問などがあれば事前にお知らせください。
(2)演習
・コチニール溶液の抽出方法
・コチニール溶液のPH値の変化による色相確認
・コチニール溶液に添加剤を加えての色相確認
・和紙や布への展着の仕方
・現地オアハカの紙【アマテ紙】への着彩